「科学的介護」とは、国際医療福祉大学大学院 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野 自立支援介護学領域 及び 一般社団法人日本自立援・パワーリハ学会で研究開発及び実践教育カリキュラムが取りまとめられた「自立支援介護学理論に基づくケア」を指します。
つまり、一旦「要介護状態となった高齢者」を再び自立に戻す介護（身体的再自立）であり、認知症の「行動・心理症状（B P S D）」を消失させる介護です。

これまでの介護は、要介護高齢者ができないことを代わりに＜お世話する＞ことが、ケアの中心でした。
一方、「科学的介護」は、それとは反対に、廃用症候群の状態になっているところから、要介護高齢者の回復を実現させるために＜自立支援介護学に基づく＞「科学的介護」を行う、認知症の症状を消失させるために「能動行動療法」を行う・・・つまり本人が望む限り、介護ができるだけ必要のない状態まで引き戻す介護、なのです。その結果、介護現場を支える介護職のみなさんの、達成感と専門職としての働きがいを作り出していく、それが「科学的介護」です。